4倍速で英語が話せるようになるレッスン、と呼ばれているカランメソッド
ほんとにそんなにすぐに上達するの?
実際にやった人の話を聞いてみたい
初心者の私でもできるかな?
この記事ではこれらの疑問に答えていきます。
私が実際にステージ11まで続けてきて実感した効果
カランメソッドは全12ステージで構成されており、私はステージ2からスタートして、ステージ11までレッスンを受けてきました。
カランメソッドを始める前の私の英語力は
・TOEIC 730点。基礎的な文法と語彙の知識はあった。
・しかし会話になると全く話せない。頭の中で英文を組み立てられない。
・会話を膨らませるとか不可能なので、とりあえず愛想笑いしとく。
このように散々でした。
しかし、今は以下のようになりました。
・TOEIC 905点。TOEIC対策の勉強は特にしなかった。
・カランでインプットされた構文が、自然と口から出てくる。
・発音、リスニング、スピーキング力の全てが向上して、1対1の会話ならほとんど問題なくこなせる。
カランメソッドで学べる内容
カランメソッドでは、ステージ1から12にかけて少しずつ高度な英文法を扱っていきます。
ステージ1
What’s this?
It’s a pen.
このような超基本的な英語から始まり、
ステージ5
Is it more comfortable to sleep lying down or sitting up?
It’s more comfortable to sleep lying down than sitting up.
ステージ10
Are people who try to make the best of unpleasant situations usually happier than people who don’t?
Yes, people who try to make the best of unpleasant situations are usually happier than people who don’t.
…と最終的には結構長くて複雑な文章も扱います。
新しい文法が出てきた時には、まず講師がその文法の使い方を解説し、その後のQ&Aで自分でもその説明を実際に唱えることになります。
例えば、現在完了(present perfect)が新しく出てきた時にはこんな感じです。
ステージ4
What’s the difference between the present perfect and the past simple?
The difference between the present perfect and the past simple is that we use the present perfect when we are thinking about time before or up to now, whereas we use the past simple when we are thinking about a specific past time.
その文法についての知識が既にある程度あれば、英語での説明は非常に勉強になるのですが、まったく知識がない状態でこの説明をされると、ついていけない可能性はあるかもしれません。
これらの文章を一見すると結構難しく感じるかもしれませんが、本当に基礎的な文章から始めて少しずつレベルアップしていきますし、とにかく大量の英文をインプットして口に出していくことになるので、だんだんと慣れていきます!
カランメソッド効果なしって言う人もいるけど本当?
他の人のブログや口コミを見ていると、カランメソッドには効果なしと言い切っているものが見受けられます。
その理由としては
・出てくる英文が実用的でない
・画一的な回答を強要する
・実際の会話の練習にならない
というものがあります。1つずつ見ていきましょう。
出てくる英文が実用的でない
たしかにカランで出てくる英文をそのまま会話で使うことはほとんどないでしょう。
しかし、そもそもカランで目指しているものは英文の丸暗記ではなく、
・講師の質問をリテンションする(頭の中で短期記憶して維持する)能力
・よく使われる構文を使いこなす能力
・ボキャブラリーの強化
これらを身につけることだと私は思っています。
関係代名詞を使った文章も、仮定法を使った文章も、嫌と言うほど繰り返し出てきます。
それらの構文を何度も何度も口に出しているうちに、気がついたら実際の会話の中でも自然と使えるようになっていました。
また、聞きとった英語を頭の中でリテンションする能力を鍛えることで、確実にリスニング力アップにつながります。
これらの理由から、カランメソッドでは出てくる英文が実用的でないことは大して問題ではない、と私は考えています。
画一的な回答を強要する
カランメソッドには時々理不尽なルールがあり、その中には以下のようなものがあります。
-必ず省略形を使う(You are — ではなく、You’re — と言わなければ訂正される)
-Yes/Noの後を省略してはいけない(Yes, I am.ではなく、Yes, I’m sitting on a chair.のように全文で答えなければならない)
正直、私もこれらのルールはノンセンスだと思います。
しかし、Yes/Noの後を省略してはいけないことで、前述のように講師の質問をリテンションする能力が鍛えられますし、
その他の理不尽ルールは、そんなもんかと割り切っていたので、私は特に気にならなかったです。
とは言え、ルールの一方的な押しつけは我慢ならん!という方にはカランメソッドは向いていないかもしれん。
実際の会話の練習にならない
その通りです。
なぜならカランメソッドは実際の会話の練習ではないからです。
カランメソッドは、スポーツ選手にとっての筋トレのようなものだと思ってください。
筋トレをやっても競技がうまくなるわけではないけれど、実際の競技をするための体力づくりをするもの。そんな解釈です。
だから、カランメソッドだけやっていても英会話は上達しないでしょう。
しかし、カランメソッドで英語を口に出す練習をすることで、実際の英会話でスムーズに英語が出てくるようになります。
ですので、あなたが英会話を上達したいと思っているのならば、
カランメソッドと、フリートークやディスカッション系の実際の会話ができる教材を組み合わせてレッスンを受けていく必要があります。
そうすることで、闇雲に会話だけをし続けるよりも、圧倒的に速くスピーキング力を鍛えることができるでしょう。
カランメソッドの効果的な勉強法
ここまでカランメソッドの効果を解説してきましたが、
実はカランメソッドのレッスンをただ受けっぱなしにしているだけでは、得られる効果は薄いかもしれません。
せっかく受けるのならば、最大限にカランメソッドの効果を実感して欲しい。
ここでは、効果的な勉強法を紹介していきます。
復習に力を入れる
レッスンそのものも大事ですが、復習がめちゃくちゃ大事です。
カランメソッドでは、レッスンのはじめに最後の6ページをデイリーリビジョンとして復習する決まりがあります。
私は、デイリーリビジョンで行う予定の6ページを、レッスン前に必ず自分でも復習してから臨むようにしていました。
カランメソッドを受けている生徒は、すべての質問と解答が録音されたオーディオにアクセスできるため、
このオーディオを聞いて自分で答える練習をしたり、
時間のない時は本を見て、質問と解答をひたすら唱えまくったりしていました。
私は、この復習のおかげでレッスンをただ受けるだけにしておくよりも何倍もの効果が得られたと思っています。
カランが上手な先生を選ぶ
長い長いカランメソッドを続けていくうえで先生選びはめちゃくちゃ重要な要素です。
私は実際に以下のような先生を選んでいました。
・発音がきれい(必須!)
・自分に合うスピーキング速度で話してくれる
・時々コメントを挟んでくれたりして飽きさせない
発音のきれいさは必須です。変な発音をされたら、それだけで集中力が削がれてしまうので…。
スピーキング速度に関しては、私は速めに話してくれる先生が好みでした。
しかし、人の話すスピードは人それぞれなので、あなたが最も心地よいと思う速度の先生を選ぶのが良いと思います。
また、私の場合は、私の解答に対して時々コメントを挟んでくれる先生が好みで、淡々とレッスンを進めていく先生はあまり合わなかったです。
これも好みの問題だと思うので、あなたがレッスンを受けていて最も心地よく感じる先生を選んでください。
カランメソッドをステージ1から1日1回のペースで受けていると、1年以上という長い期間がかかってしまいます。
カランが上手であなたを心地よく引っ張っていってくれる先生がいることで、単調になりがちなカランのレッスンでも楽しく受けられるようになると思います。
カランメソッドが向いている人・向いていない人
カランメソッドは本当に効果的な学習法だと思うのですが、正直向き不向きはあるかなと思います。
カランメソッドが向いている人
人見知りで英語を話すことに慣れていない人
英語を話すことに慣れていないと、「うまく会話できなかったらどうしよう」「先生の言っていることが分からなかったらどうしよう」と尻込みしてしまい、レッスンを受けずじまいになってしまう、ということが起こってしまいます。
その点、カランメソッドのレッスンではやることがかっちりと決まっているので不確定要素が少なく、安心してレッスンを受けることができます。
基礎的な英文法の知識がある程度ある人
カランメソッドでは新しい文法知識が出てきた時には、英語で説明が行われます。
すでに文法知識がある人にとっては良い復習になるし、日本語で既に知っている知識を英語でどう説明するかを学べるので勉強になります。
カランメソッドが向いていない人
英文法の知識が全くない人
まったく文法知識がない状態で新しいことを次々と説明されても、たぶんついていくのが難しいんじゃないかと思います。
英語学習をするうえで文法の知識は必須なので、まずは文法書を1冊買って、自分で一通り勉強してからチャレンジするのがいいでしょう。
決まったことを言うだけのレッスンに苦痛を感じる人
前述のように、カランでは型にはまった答え方をしなくてはならないルールがいくつかあるので、筋トレのようなレッスンを苦痛に感じる人も割といるでしょう。
英語学習においては、あなたの性質に合ったやり方で継続することが1番大事なことなので、カランが合わない人はあなたにあった学習法を見つけましょう。
あなたに合うか合わないかは試してみなければ分からない
あなたにカランメソッドが向いているのか、試してみないことにはわかりません。
かなり人を選ぶメソッドなので、ハマる人にはめちゃくちゃハマるし、合わない人には全然合わないと思います。
カランメソッドが受けられるオススメの英会話スクールはネイティブキャンプとqqEnglishです。
どちらのスクールもカランメソッドの認定校で、多くのレッスンを行ってきた実績があります。
ネイティブキャンプもqqEnglishも無料体験があります。
まずは一度試してみて、あなたに合いそうだと思ったらぜひ続けてみてください!
継続した先に、これまでとは違う景色が広がっていると思います!