- 英語を読めるけど話せない
- 独学で話せるようになりたいけど、どう勉強すればいいか分からない…
この記事では、英会話歴2年、全く話せないところから日常会話には支障ないレベルまで話せるようになった私が、独学で英語スピーキングを上達させる勉強法を解説していきます。
英語スピーキングを独学で上達させる3つの勉強法
- 英語の構文を使いこなす訓練をする
- 海外ドラマで日常会話表現を学ぶ
- 日記をつける→独り言で声に出す
英語の構文を使いこなす訓練をする
スピーキング力を上達させるには、英語の構文を自由自在に使いこなせるスキルが必要となります。
たとえば、”How long has it been raining?” (どのくらいの間雨が降ってるの?)
という文章を知っていれば、主語と動詞を置き換えて、
”How long have you been working?” (どのくらい仕事してるの?)
という文章が作れますね。
このように、構文を自由に使いこなせるようにするためのトレーニングが独学でできる教材をいくつか紹介します。
英語のハノン
2021年の発売直後からTwitterの英語学習者たちの間で話題になり、現在も絶大な支持を受けている本です。
この本では「パターンプラクティス」と呼ばれるメソッドを通じて、文法知識を実際のスピーキングで使える知識に落とし込む練習をしていきます。
(音声)It’s in the basement.
(あなた)It’s in the basement.
(音声)they
(あなた)They’re in the basement.
…とこのように、音声をリピート→指示にしたがって英文を変換、というトレーニングを次々と行います。
2022年11月現在、初級・中級・上級の3種類が販売されているのですが、スピーキングに慣れていないと、初級でもかなり難しいです。
私は1日30分の英語のハノンを日課にしていて、これまでに初級→中級→上級の途中までをこなしてきました。
その結果、英語の発話スピードが上がり、リスニングが前より聞きとれるようになったと感じています。
特に、英語を読めるのに話せないと悩んでいる方は、英語のハノンに取り組むことで話す力をぐぐっと伸ばせるでしょう!
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
瞬間英作文は、英語学習者の間では非常に有名な、長く愛されている本です。
この本では、日本語の文を素早く英語に変換して口に出す、というトレーニングを行います。
何度もこの練習を繰り返し、口に落ち着けることで、基礎レベルの英語を実際の会話で使いこなせるようにしていきます。
英語のハノンの音声が、日本語を介さずに英語のみで進んでいくのに対して、瞬間英作文は日本語を素早く英語に変換するトレーニングです。
そのため、まだ英語の学習を始めたばかりで、日本語の助けがないと辛いな、という方には瞬間英作文の方がとっつきやすいでしょう。
カランメソッド(オンライン英会話)
カランメソッドはオンライン英会話で受けられるレッスン教材の1つです。
英語のハノンや瞬間英作文とは違って完全な独学ではなく、講師からレッスンを受けなければいけませんが、その分以下のようなメリットがあります。
- 緊張感を持って取り組める
- 記憶に残りやすい
- レッスン予約が必要なのでサボりづらい
カランメソッドはイギリスで開発された英語教授法で、通常の4倍のスピードで英語を習得することができると言われています。
レッスンの形式は以下の動画を見てもらうと、分かりやすいと思います。
このように、カランメソッドは講師の質問に対して生徒が素早く答える、というのをひたすら繰り返すスパルタなレッスンです。
基本的な構文を何度も繰り返し声に出すことで口に定着させ、自然と自分でも構文を使いこなせるようになるよう設計されています。
私はカランメソッドを1年半ほどやって、スピーキング力がかなり向上し、TOEICの点数も730から905点まで上げることができました。
カランメソッドはネイティブキャンプやqqEnglishといったオンライン英会話サービスで受けることができます。 詳しくはこちらの記事をご覧ください。
海外ドラマで日常会話表現を学ぶ
英語が実際の会話の中でどのように使われているかを知るのに、海外ドラマは素晴らしい教材になります。
英語学習者向けの教材にはあまり出てこないような、日常のちょっとした表現やネイティブが自然に使うイディオムが山のように出てきます。
ドラマで学んだ表現を実際に会話で使ってアウトプットすることで、あなたのスピーキング力は大幅に向上するでしょう。
また、ネイティブの自然な発音・イントネーションを大量に聞くことで、あなた自身の発音の向上にも繋がります。
日記をつける→独り言で声に出す
日記をつけるのはスピーキングではなく、ライティングの練習なのでは?とお思いでしょうか。
しかし、ライティングですら表現できないことを、スピーキングで話すことはできないですよね?
まずはライティングで自分が表現できることの幅を広げてみましょう。
そして、あなたが書いた日記を実際に読み上げてみて、実際の会話でとっさに話せるように口慣らししましょう。
もし書いた日記の文法や表現に自信がなければ、オンライン英会話で添削してもらうのがベストです。
それが難しければgrammarlyという英文校正サービスを使ってみてください。基本機能は無料で使えてとても便利です。
実際に私がスピーキング力を上達させた方法
3年前、私のスピーキング力は以下のように壊滅的な状態でした。
“Nice to meet you. “さえ出てこない
返事ができなさすぎて、いつも「へー。(日本語)」って答えていた
英語を話さないといけない、と考えただけで冷や汗が出てくる
当時、職場で英語を話さなければならない環境にいた私は「このままではやばい」と思い、2020年1月にオンライン英会話を始めて、上述のカランメソッドを中心としてほぼ毎日レッスンを受けました。
その他にも、洋書を読んだり、単語帳を覚えたり、海外ドラマのフレンズを全話見たりといったインプットを行っていました。
その結果、2022年12月現在のスピーキング力は以下のようになりました。
- 日常会話、特に自分が伝えたいことはほぼ問題なく伝えられる
- 関係代名詞や仮定法も、自然と会話の中で使えるようになった
- 発音はほめられることが多い
スピーキング力の向上に最も役立ったのは、オンライン英会話のレッスンをほぼ毎日受けることで、英語を話すということを日常の一部にできたことだと思います。
オンライン英会話を始めるまでは、英語は「職場で必要な時にだけ話すもの」でした。
それが、オンライン英会話を始めてからは、英語が「日常的に話すもの」に変化しました。
日常生活の中でも、ふと「これは英語でなんて言えばいいんだろう?」と思って、自分で調べることが増えました。今思えば、この作業がかなりスピーキング力の向上に繋がったと思います。
オンライン英会話は完全に独学とは言えませんが、スピーキング力を向上させるには最も効率的な方法だと思います。
もし興味のある方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
スピーキング学習のモチベーションを上げる方法
独学は自分1人で始められてハードルが低い一方で、モチベーションを保つのがなかなか難しいですよね。
ここでは、いくつかモチベーションを保つための方法をご紹介します。
- 目標を紙に書いて、いつでも見える場所に貼る
- 時間と場所を決めて勉強する
- 定期的に自分のスピーキングレベルを測る
目標を紙に書いて、いつでも見える場所に貼る
人間の意志力は弱いです。
月曜日には強い意志で決断したことが、金曜日には風化してきれいさっぱりなくなってしまうこと、よくありませんか?
あなたが英語学習で達成したい目標はなんですか?
TOEIC ○点、英検○級、かっこよく話せるようになりたい、なんだってOKです。
その目標を手書きで紙に書いて、いつでも視界に入るように貼っておきましょう。
そして、その目標を達成したあなたの姿を毎日、なるべく具体的に思い浮かべてみてください。
これだけでも、目標に向かって努力するモチベーションがわいてくると思います。
時間と場所を決めて勉強する
「今日は疲れたから勉強はおやすみ…」
「あんまり気が乗らないからまた明日…」
ついこんな言い訳をして、英語学習をサボってしまうことはありませんか?
このようなことを防ぐためには、勉強する時間と場所を固定してしまうのが効果的です。
時間は、毎日確実に自分の時間を確保するためにも朝の仕事や学校前がオススメです。
場所は、気が散るもののなく、かつ英語を声に出しても大丈夫な場所を選びましょう。
それに加えて、勉強のおともに何かごほうび(美味しいコーヒー、クッキーなど)を用意しておくと、ベターです。
「英語の勉強をすると大好きなものが食べられる」と関連づけることで、英語の勉強は楽しいものだと脳に学習させ、モチベーションをアップさせることができますよ!
定期的に自分のスピーキングレベルを測る
世の中には、TOEIC S&W、TOEFL、IELTS、VERSANTといった様々なスピーキング力を測れるテストがあります。
こういったテストを定期的に受けてフィードバックを受け取ることで、現在のスピーキング力を把握し、自分の弱点を分析して今後の学習に役立てることができます。
学習の過程では必ずしも右肩上がりに点数が伸びていくわけではないでしょう。 しかし、あなたの現在のレベルが点数として可視化されることで、より高みを目指そうというモチベーションが湧いてくると思います。
私が受けているオンライン英会話のネイティブキャンプでは、5分程度でできるスピーキングテストを毎月受けることができます。
AIによるなのでそんなに正確な点数ではないのですが、以下のようなメリットがあります。
- ネイティブキャンプ会員なら毎月受けられる
- 語彙・文法・流暢さ・発音の4項目それぞれについて点数が出る
- あとでもう1度問題を見て復習できる
ネイティブキャンプをやっていると、レッスンも受けられてついでにスピーキングテストも受けられるので一石二鳥です。
どんなスピーキングテストでもかまわないので、ぜひ定期的にあなたのスピーキング力をチェックしてみましょう。
まとめ
ここまで色々書いてきましたが、話せるようになるためにはとにかく話す練習をするしかありません。
スピーキングはスポーツと同じで、実際に身体(口やジェスチャー)を動かして、練習→実践→反省→練習…のサイクルを繰り返すことで、少しずつ上達していきます。
すぐに結果が現れるものではないので気長に取り組む必要がありますが、コツコツと取り組んでいけばふと気づくと最初と比べると圧倒的に話せるようになっている自分に気づくはずです。
英語がスムーズに話せるようになっている未来のあなたの姿を思い浮かべながら、がんばっていきましょう!